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高千穂オピニオン(経営学部・経営戦略論、国際経営論、イノベーション論)

 高千穂オピニオンとは、時事問題やトピックスなど商学部、経営学部、人間科学部の各先生方が研究者の視点から独自に分析・考察し、みなさんに分かりやすく解説するものです。これから定期的に高千穂オピニオンを配信していきます。どうぞご期待ください。 


ヒトから機械へ仕事が代替されるって本当?

 昨年の10月、同友館から『テクノロジー経営入門』という一冊の本を出版しました。この本は、急速なデジタル・テクノロジーとIoT(Internet of Things)と命名された新たな価値創造の仕組みの進歩が企業経営にどんな影響を及ぼすのか、その実態を浮き彫りにすることでした。そして、この本の中で最も紙面を割いたのは、テクノロジーによる雇用(失業)問題でした。なぜなら、オックスフォード大学のFrey and Osborneらの調査によると、20年後、人の仕事が機械へ取って代わられる割合は、米国47%、英国35%、日本49%というショッキングなデータが導き出されたからでした。


 皆さんは、このデータをどう思いますか? そんな馬鹿な? と笑い飛ばすでしょうか。以前は私もそうでした。しかし、今は、かなりの確率でテクノロジー失業が起こると信じています。というのも、今回は先端技術の開発とその実用化のうねりが連動して起こっているからです。つまり、技術の開発と実用化のサイクルが力強く回っていることが過去のブームとは、一味違うところです。よって、これからの私たちは、ダイナミックなテクノロジー進歩を直視しながら、自分の仕事が他人だけでなく、機械へ奪われる可能性についても広くそして深くアンテナを張る必要があります。そして、仕事や職業の選択でも、何でもいいやではなく、機械やコンピュータに代替されないかどうかをしっかり見極める力を身に付けることが大切なのです。

 

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書籍紹介

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タイトル:「テクノロジー経営入門―デジタル技術とIoTの進化が企業経営に与える影響とは何か」

著 者 名 :  松崎和久 著
定  価 : 2,592円(本体2,400円+税)
I S B N : 9784496052439
発 行 日: 2016年10月30日

出 版 社 :  同友館


■同友館 書籍紹介ページ

http://www.doyukan.co.jp/store/item_052439.html

教員紹介

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松﨑和久教授

経営学部(経営戦略論、国際経営論、イノベーション論


松崎教授の紹介ページ:

https://www.takachiho.jp/outline/_1434/_1437/_1518.html


経営学部 カリキュラム紹介:

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