留学体験談

 

富沢 正男 2011 年度オレゴン大学(IBCS・中期)、2012 年度フィッシャー大学(長期)

 研修と留学の経験は、語学力の向上だけではなく私の視野を大きく広げ、最終的に、現在の東海東京証券に入社する1 つの理由にもなりました。現在でも、語学を含め、研修・留学の経験は、業務の様々な場面で私のスキルとして活かされております。
 その中で特に私の研修・留学の経験から得た強みが2 つあります。
 1 つ目の強みは、「目標に向けて努力し続ける力」です。就職活動時から私の将来の目標は「海外の業務にかかわる人材になること」でした。その中で私が東海東京証券に入社するきっかけとなったのが、東海東京証券の行動指針の1 つである「学び続ける会社」でした。東海東京証券の求める人材が明確であり、私の目標が努力と学び続けることで実現できると強く感じ入社を決意しました。
 高千穂大学に在学中、留学するという目標に対して、必ず行けるかどうかわかりません。また、事前の語学学習だけでなく、金銭面の準備や目の前の単位取得、ゼミの活動などやるべきこと、困難な事、時に遠回りに感じることもあります。留学中も現地大学の単位取得に向けてレポート課題、グループディスカッション、プレゼンテーションの資料作成、発表など1 つの目標にも様々な努力が必要でした。
 このような経験は、社会人となり、目標が遠くに感じる時や遠回りに感じる時も諦めずに努力を続けることができる力として私の強みになっています。
 入社後3 年間はリテール営業の業務をしておりました。この期間、私は「目の前の業務」と「将来の目標」の両方の達成に向けて諦めずに努力し続けました。将来の目標に対しては、もちろん終業後や休日に勉強をしておりました。結果として、入社3 年後に自ら希望部署への応募ができる東海東京証券の「社内公募制度」を利用して自ら目標の達成に向けて挑戦しました。結果として、外国株式にかかわる部署への異動が決まり、自身の目標を達成することができました。
 2 つ目の強みは「適応力」です。留学の海外生活で様々な国の方々と接する中で、文化の違いに驚くこともあれば全く新しい視点や考え方がある事を学びました。その経験は、私の業務において、自分と相手の意見が異なる場合もあるという場面で活かされております。
 私が外国株式の見通しについて講師として勉強会を実施した際は、自分の考えを一方的に述べるだけではなく、参加する方々の状況や具体的に何を知りたいのか、どのような考えをお持ちなのかなど、相手の視点を重視したプレゼンテーションを心がけていました。
 現在の部署では、同業社へのビジネス導入や依頼事項へのサポート提供等の業務をしており、私たちの提案をお伝えしつつ、相手先の状況や意向をヒアリングすることも重要になってきます。また私の所属する部署だけで完結するプロジェクトはなく、社内の多くの関係部署との連携も重要になります。留学の経験を通して得た「適応力」をさらに高め、関係する多くの方々の様々な視点、考え方、意向、方針をまとめながら私の部署のメンバーとプロジェクトの完遂に向けて努力し続けています。
 語学については、現在でも情報収集の1 つの手段として活かされています。私が留学中の経験で印象深かったのが、課題を取組む中、パソコンで検索をかけた時でした。日本語と英語で同じ言葉を検索すると想像以上に情報格差があったことです。英語ではこんなにもたくさんの情報が溢れているのかと驚いたことを今でも覚えています。社会人になり、証券業界の中でも、やはり情報は重要な価値とみなされており、その情報17発信の「スピード」「正確さ」が求められると私は考えています。世界経済に最も影響を与える国が米国です。その情報を素早く得るには留学で経験した通り、英語が重要であるという事です。日本語訳されていない情報がたくさんあり、自己研鑽として日々積極的に英語での情報収集をしております。
 私の今後の目標は、留学の経験を活かしながら、業務で最大限の貢献ができるよう努力することと、金融業務にかかわる資格取得に向けて挑戦し続けることです。そして将来、東海東京証券の目指す「誇りと憧れを感じる企業グループ」の一員として、また金融のプロフェッショナルとして、会社に、社会に貢献できる人材になっていきたいと考えています。
 最後になりますが、私にとって、2011 年度IBCS 研修と2012 年度海外留学(米国ボストン・フィッシャー大学)の経験は、語学力の向上だけではなく、自分自身の「目に見えないスキル」も成長させてくれました。この貴重な経験は高千穂大学のサポートなくしては実現できませんでした。高千穂大学、そして高千穂大学で私のサポートをして頂いたすべての方々にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。
(2025年寄稿)

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横川 理子(2017 年度中国・上海師範大学)

 中国上海での留学生活から7 年が経ち、時の流れの早さに驚きますが、刺激的で様々な経験をした3 週間はつい最近のように感じます。


 留学で得たものは語学の習得や向上だけではありません。世界には多様な文化や考え方が存在することを授業や生活を通じて肌をもって感じることができました。様々な人に出会い価値観に触れ「自分の視野が広がる」これが私の留学経験での1 番の収穫であり、強みとなりました。この強みは卒業後の就職先でもいかされており、自分の常識を押し付けず相手に寄り添って対応することに繋げられています。


 また仕事の中で外国出身の方とやりとりすることがありますが、自分自身がマイノリティの世界を経験したことで、相手にリスペクトが生まれ優しく接することができています。


 そのほかに、中国では自分の要求をはっきり伝えることや自己主張をする方が多い傾向がありました。それは私はとてもポジティブに感じ、その環境についていこうとする気持ちが高まり積極性やコミュニケーション能力が培われました。周りの様子や状況を把握して業務をサポートしたり、相手の主張を受けとめる力、相手のニーズを汲み取って提案する力にいかされています。


 短期留学は短い日数だからこそ一日一日が貴重で、自分の行動意欲を高めてくれたと思います。現地の先生に教えてもらった飲食店を巡ったり、仲間と買い物に行ったり現地に暮らすイメージをしながら過ごしました。色々な場面や場所で、自分にプラスになるチャンスが広がっており、自分自身を知るいいきっかけになりました。留学で培った経験を活かして今後も様々なことにチャレンジし続けていきたいです。
(2025年寄稿)

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伊東 瑠佳(2021年度カナダ・ビクトリア大学(短期)※コロナ禍におけるオンライン留学)

 大学2年生の時に海外留学研修に参加した理由は自分自身の可能性を広げたかったからです。当時の私は、自分自身に自信が無く「少しでも自信を持てるようになりたい」「可能性を今のうちに広げたい」と思っており、その時所属していたゼミナールの教授に声をかけていただき、参加しました。


 私は英語自体全く得意ではない状態で参加をしました。当時不安でいっぱいでしたが、私の参加していたカナダの大学の教授が優しく、簡単な英語から会話を始めてくださり、だんだん慣れていくうちに話している内容が解るようになりました。伝え方も習得することができ英語で会話することが楽しくなっていきました。また、私の参加していた大学には台湾や韓国の方々も学びに来ており、他国の文化などを沢山知れるとても有意義な時間を過ごすことができました。


 留学に参加している時、私が必ず行っていたことは予習と復習、そして生活の様々なところで英語を取り入れるということでした。これは今も継続しています。そうすることで、自然と耳や目が英語に慣れる事で、苦手意識を解消しました。また、上手く喋れなくても伝える意思さえあれば相手は読み取ってくれますし、その時正しい伝え方を教えてくれます。私は、この留学の経験から「勇気を出す事」「諦めない事」「色んなことに興味を持つ事」を学ぶ事ができました。


 当時英語が全く話せず苦手だった私ですが、ホテル業に就職し、海外のお客様が多いホテルで今働いています。海外留学の経験のおかげで海外のお客様に英語で会話し、接客をすることができています。また今も、より良い接客の為に日々英語の勉強に励んでいます。海外留学で、勇気を持って英語に触れ、英語で会話し、もっと自分の想いを伝えられるように努力を重ねるという経験が、社会人なった今存分に活かすことができています。


 今悩んでいる人や、私と同じような事を思っている人がいるのなら、私は勇気を出して是非海外留学を経験して欲しいです。きっとその経験がどこかで必ず自分自身の糧になると思います。
(2025年寄稿)

ライアン 温子(1994年度アメリカ・ハンボルト大学留学)

「君の大きなやる気と小さな英語力でアメリカに行こう」


 大学3年生の春、校内の掲示板で見つけた夏季短期留学案内のポスターを今でもよく覚えています。夏休み中4週間、カリフォルニア州にあるハンボルト州立大学付属の語学学校にて、英語だけでなくアメリカの文化や習慣を学ぶ、高千穂生だけに作られたプログラムに参加するものでした。人気の高いプログラムで、選抜試験にて20人ほどの参加者が決められました。


 サンフランシスコから小さなプロペラ機に乗って降り立った小さなアルケータ空港では、学校関係者とホストファミリーから大きな歓迎を受け、素晴らしい 4 週間の幕開けとなりました。空港からの帰り道、ホストファミリーに連れて行ってもらった地元の スーパーのレジであいさつされたにも関わらず、何を言っているかまったく聞き取れず 黙っている私に、ホストファミリーは、『How are you?って聞かれているから、I am good.って言えばいいのよ』と言いました。そこで How are you?が聞き取れなかったことに大きく落胆し、自分に対するスパルタ魂に火がついたのです。4週間中に学んだことをすべて身に着けたいと、毎日遅くまで授業の復習をしていたら、ホストファミリーが心配し、学校に「宿題が多すぎる」と文句を言われてしまいました。


 充実した 4 週間を終えた後、将来は米国で仕事をしたいと漠然と思い始め、英語力上達のためNHKのラジオ英会話を毎日20分こなし続けました。大学卒業後は、日本リース(かつて存在した日本初の総合リース会社で、1998年に経営破綻した日本長期信用銀行の子会社)にて営業職を 2 年経験。その後、米国公認会計士を目指すべく、セントラルワシントン州立大学の会計学部へ編入しました。高千穂での単位を認めてもらえたので、2年後に卒業を果たし、4大監査法人の一社のロサンゼルス支部にて会計士補として働き始めました。カリフォルニア州の会計士の資格を取得し、12年勤めた後、現在の勤務先である、米国における監査法人の監督機関である公開会社会計監査委員会(PCAOB)にて、検査リーダーとして米国内だけでなく、国外でも仕事をこなしています。プライベートでは、10歳と5歳の子育てに大忙しです。


 夏季短期留学プログラム案内のポスターを目にしていなかったら、米国で働いている今の私はいなかったと言っても過言ではありません。どんなやる気に対しても、あなたのやる気を形にするお手伝いをしてくれる高千穂を十分に活用し、充実した大学生活を過ごしてください。

(2025年寄稿)

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