平成30年 新年のご挨拶 藤井理事長

迎春

 新年おめでとうございます。本年も園児・学生をはじめと致します学園関係者全ての皆様方にとり安寧の1年でありますよう心より御祈念申し上げます。


 ところで本年は高千穂学園創立115周年にあたります。明治元年(1969年)以後、140年と比較しても我が国私学における伝統校の1つであることがうかがえるのではないでしょうか。


 特に、学生の皆様はこの連綿として続く本学使命・目的の継承者として一層の誇りと責任を醸成して頂けるようお願い申し上げます。創設者の説かれる建学の精神・教育理念である「学風の指針」と「学風の目標」は私たちに本学学生としての行動原理を御呈示されていると同時に人間としての生命有限の人生を歩むうえでの行動原理を指し示されているとも言えるのではないでしょうか。「苦悩」「不安」「空虚」「怠惰」「焦燥」「葛藤」「羨望」「憎悪」「別離」等々、人それぞれ程度の差こそあれ、また強く意識しているか、いないかはともかくとしてこれ等、精神的・心理的・社会的病理︱ここではあえて病理(現象)と呼ぶことと致します。︱を抱えつつ、かつ闘いつつ「今」を生き、「今」を繰り返し、「歳月」を積み重ねていくことになるのでしょう。


 学生の皆様も現在大学生として、また青年期を生きるものとして、さらに御家庭での長男・次男、長女・次女等として、本年も上記多様な病理を抱えつつ、かつ闘いつつ「今」を歩まれていくこととなります。疲れることもあるでしょう。逃避したいと思われることもあるでしょう。時には休息することも必要かもしれません。しかし、80年間という生命有限の人生、可能な限り「半歩」の歩みは継続したいものです。「努力の継続性」による「歳月の積み重ね」が、「人間としての成長」を育み、上記、諸病理を「意識」のうえでも、あるいは「実態」として僅かながらでも軽減させることのできる要因であるとするならば、やはり「今」を「真摯に生きること」の大切さを看過することはできないのではないでしょうか。その意味においても本学園創立者川田鐵彌先生による「学風の指針」と「学風の目標」を常に私達の日常生活における行動原理として捉えていきたいものと思います。平成30年、新年を迎え、改めて川田哲学を見つめて参りたいものでございます。


 それでは、本年もよろしくお願い申し上げます。


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