高千穂オピニオン(商学部・証券論)

高千穂オピニオンとは、時事問題やトピックスなど商学部、経営学部、人間科学部の各先生方が研究者の視点から独自に分析・考察し、みなさんに分かりやすく解説するものです。これから定期的に高千穂オピニオンを配信していきます。どうぞご期待ください。

株価指数は情報の宝庫

 みなさんはテレビのニュースで「今日の日経平均株価は○○円○○銭」と聞いたことがありますか?ニュースでは、日経平均株価やTOPIX、ドル・円為替レートなどを教えてくれます。この数字、聞き流してはもったいない。とても重要な情報が詰まっているのです。

 

 日本の代表的な株価指数である日経平均株価を使って説明しましょう。日経平均株価とは、日本経済新聞社が、東京証券取引所市場一部上場銘柄の中から選んだ、225社の株価で計算されています。

 

 最近の話題を見てみましょう。2016年6月24日の取引の最後の値である「終値」は、14952円02銭でした。前日の終値が16238円35銭なので、1日で約8%も下落しました。24日には、イギリスの国民投票でEU離脱派が多数を占めたニュースが駆け巡り、金融にも影響が及び、株価が大幅に下落しました。

 

 ところで、1949年以降の日経平均株価を使って、取引日1日ずつの変化率を計算してみると、下落率が最大なのは、世界的に株価が暴落した「ブラック・マンデー」と言われる1987年10月20日で、下落率は14.90%でした。2番目は世界金融危機の最中、2008年10月16日の11.41%です。3番目は2011年3月15日の10.55%でした。東日本大震災と福島第一原発事故が発生した3月11日の翌週です。2016年6月24日の下落率は、筆者の計算によると、9番目に大きいものでした。

 

 逆に上昇率が最大なのは2008年10月14日の14.15%でした。世界金融危機の中、株価が乱高下する中で大幅に上昇しました。

 

 このように、経済や政治で大きなニュースがあると、株価が大きく動くことが分かります。株価は、株式投資家に限らず、多くの人にとって、大事な情報を教えてくれます。ニュースを読む(聞く)きっかけとして株価に注目するのも、一つの手段でしょう。

 

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教員紹介

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商学部

柴田 舞准教授

経済学、証券論、ゼミⅠ、専門ゼミ

 

柴田准教授の紹介ページ:

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