2021年新年の挨拶 寺内学長

 

人間教育の高千穂


 新年あけましておめでとうございます。令和2(2020)年は新型コロナウイルス感染症で始まり、年末まで収束せぬままの1年でしたが、この令和3(2021)年が、皆様にとりまして、素晴らしい年になることを心よりお祈り申し上げます。


 皆様、ご存知のように、創立者の川田鐡彌先生が東京の大久保に高千穂尋常高等小学校を設立した明治36(1903)年が高千穂学園の始まりですから、この令和3(2021)年で創立118年目を迎えたことになります。そして、皆様が在籍する高千穂大学の前身であります高千穂高等商業学校の設置を契機に、今の杉並の地に校舎を移したのが大正3(1914)年です。つまり、この令和3(2021)年で、大久保生まれの高千穂学園としては118回目、杉並生まれの高千穂大学としては107回目の新年を迎えたことになります。


 創立120周年を目前に控えた高千穂学園(高千穂大学)が新年を迎えるにあたり、川田先生の次のお言葉を皆様にお伝えしたいと思います。『高千穂商科大工設置認可申請書』(昭和24(1949)年)からの引用です。「本学は、高等商業高校の嚆矢(こうし)である。(中略)師弟の間一大家族の如き伝統的校風を造り、人物養成に留意して平和国家の建設及び世界経済の進展に貢献することを其の使命とする。」この言葉が発せられてから、70年以上経った今でも、高千穂大学が家族主義的な校風のもと、人物の養成を第一義とし、国、そして世界にまでを視野に入れた人材を養成することを、その教育的使命としていることは、何ら変わるものではないことがおわかりになると思います。まさに「人間教育の高千穂」の真骨頂と言えるものでございます。


 この川田先生のお言葉は、本学の学風の指針である「半歩先立つ進歩性」として、この令和3(2021)年においても本学で脈々と受け継がれる高千穂教育の柱となっています。そして、その学風の指針のもとに、「気概ある常識人」「偏らない自由人」「平和的国際人」という学風の目標が掲げられています。昨年の経験を活かし、半歩前に進められるよう教育・研究活動に努めてまいります。商学部、経営学部、人間科学部、そして大学院の学生としてはもちろんのこと、伝統ある高千穂大学の卒業生の方も、この新しい年を迎えるにあたり、川田先生のお言葉を心の中に秘めて、さらなる人格の養成にあたっていただくことを切に希望いたします。


 新型コロナウイルス感染症が一刻も早く収束(終息)し、日常の生活を取り戻すことができることを心より望んでおります。そして、この令和3(2021)年が、皆様にとりまして、実り多い年になることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。今年もよろしくお願い申し上げます。


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