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高千穂オピニオン(人間科学部・ヒューマンコミュニケーション論)

高千穂オピニオンとは、時事問題やトピックスなど商学部、経営学部、人間科学部の各先生方が研究者の視点から独自に分析・考察し、みなさんに分かりやすく解説するものです。これから定期的に高千穂オピニオンを配信していきます。どうぞご期待ください。

 データから社会を読み解く力

 「2014年に窃盗や傷害などの一般刑法犯で検挙された中で再犯者は過去最悪の47.1%に上り、18年連続で上昇した」。これは先日発表された『平成27年版犯罪白書』に関する報道(読売新聞)です。これを読んでひどい世の中になったものだと嘆く人もいるかもしれませんが、その印象は正しいでしょうか。


 白書を読んでみると、一般刑法犯の大半を占める窃盗や、凶悪犯罪と呼ばれる殺人や強盗が減少し、刑法犯全体でその認知件数が減っていることが書いてあります。再犯者が多いのに、犯罪全体は減っているとは一体どういうことでしょうか。

 実はよく混同されがちですが、犯罪者中に占める再犯者の割合(再犯者率)は、犯罪を一度犯したひとが再度犯罪を犯す再犯率とは区別する必要があります。記事で取り上げられている「過去最悪の」再犯者率は、裏返して言えば、新規に犯罪を犯す人の割合が少なくなっていることを示す数値なのであり、犯罪全体が減少して社会がより安全になっていることとむしろ結びつきがあると言えます。

 社会の実情を正しく知り、よりよい対策を導き出すには、情報を正しく読み解く力をつけることが必要です。新年度から「社会・ライフデザインコース」「心理・コミュニケーションコース」が導入される人間科学部では、このように現代を生きる人間を取り巻く社会のありようを読み解くための力(データを読み解く力や社会に貢献する思考力、コミュニケーション力)を身に付けるための、たくさんの魅力的な講義やゼミナールを用意しています。

 

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 教員紹介

木村 正人

人間科学部 木村 正人教授

(ヒューマンコミュニケーション論、異文化コミュニケーション論、ゼミⅠ、専門ゼミ

 

木村准教授の紹介ページ:

https://www.takachiho.jp/outline/professor/_1438/_1494.html

http://kimuramasato.wordpress.com/


人間科学部 カリキュラム紹介:

https://www.takachiho.jp/faculty_graduate/outline/human.html


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