高千穂オピニオン(経営学部・政治学)
高千穂オピニオンとは、時事問題やトピックスなど商学部、経営学部、人間科学部の各先生方が研究者の視点から独自に分析・考察し、みなさんに分かりやすく解説するものです。これから定期的に高千穂オピニオンを配信していきます。どうぞご期待ください。
18歳選挙
2016年の総選挙から選挙権年齢が現在の20歳から18歳に引き下げられる。70年ぶりの大改革だ。2014年の総選挙で投票した20代の投票率は3人に1人と低調ではある。だが、内閣府の調査では2012年以降、社会貢献に興味関心のある20代はつねに60%台の半ば以上となっており、若者が政治や社会に関心がないわけではない。また2015年安保では、安全保障関連法案をめぐって若者たちが日本中で声を挙げ始めたことも記憶に新しい。
政治がカバーする範囲は、社会保障や財政、外交・安全保障、農業政策など幅広く、様々な意見や立場があるため答えは1つではない。多様なものの見方を理解し、自分の意見を持ち考える力を育む主権者教育が求められている。これら要請から、2015年秋からは高校等で主権者としての自覚を持ち、討論や模擬投票を通じて知識や判断力を身につける教育が始まっている。
18歳選挙権で新たに加わる有権者は240万人ほどであり、全体の割合としては2%ほど増えるにすぎないが、若者の票が少しでも政治に反映されることで、これまで高齢者向けの政策を優先してきた各政党によるシルバー民主主義の是正が期待されている。
教員紹介
経営学部 五野井 郁夫准教授
(政治学、地方自治、ゼミⅠ、専門ゼミ)
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