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高千穂オピニオン (人間科学部・家族社会学)

 

高千穂オピニオンとは、時事問題やトピックスなど商学部、経営学部、人間科学部の各先生方が研究者の視点から独自に分析・考察し、みなさんに分かりやすく解説するものです。これから定期的に高千穂オピニオンを配信していきます。どうぞご期待ください。 

 

the family”から“families”へ

「『家族』ってなに?」毎年、春学期の家族社会学の授業ではこの問題について考えます。国連が定めた5月15日の「国際家族デー」にちなみ、今年5月、日本テレビで1週間にわたって家族をテーマにしたキャンペーン「かぞくって、なんだ。」が行われ、そのことが国際家族デーに寄せた潘基文国連事務総長のメッセージのなかで言及されて話題となりました。そこで、授業の一端を紹介しながら、あらためてこの問題に注目してみたいと思います。

 

 授業では、「あらゆる世代のための家族」がテーマとされた1999年の国際家族デーにコフィー・アナン国連事務総長(当時)が寄せたメッセージを紹介し、そのなかの「家族が多くの形態を取りうる」という部分を確認しています。そのうえで、学生たちに自分が考える「家族」であるための条件ベスト3を出してもらうのですが、そのバリエーションの豊富さに当の学生たちともども驚かされます。

 

 家族社会学では、「家族」をどう定義するのかが問題とされてきました。それを象徴的に示す一例が“the family”から“families”へという家族の英語表記の変化で、定型の家族というものはなく、家族には多様性があるということを複数形の“families”で表します。授業では「『家族』」と「 」つきで表記してきましたが、日本テレビのキャンペーンでは「かぞく」とひらがな表記されていたところに同様の意図が感じられ、興味深いところです。

■1999年5月15日「国際家族デー」(5月15日)に寄せて 

   -コフィー・アナン国連事務総長メッセージ


■2015年5月8日「国際家族デー」(5月15日)に寄せて

   -潘基文国連事務総長メッセージ


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(写真は平和大使協議会「人づくり、家庭づくり、国づくり」

 国民運動推進委員会のHPより) 

 

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あなたにとって、家族であるための条件とは?

教員紹介

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人間科学部 吉原千賀准教授(家族社会学)


吉原教授の紹介ページ:

https://www.takachiho.jp/outline/professor/_1438/_1513.html

 

人間科学部 カリキュラム紹介:

https://www.takachiho.jp/faculty_graduate_school/faculty/human.html

 

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