留学体験談

 

ライアン 温子 (1994年度アメリカ・ハンボルト大学留学)


「君の大きなやる気と小さな英語力でアメリカに行こう」


 大学3年生の春、校内の掲示板で見つけた夏季短期留学案内のポスターを今でもよく覚えています。夏休み中4週間、カリフォルニア州にあるハンボルト州立大学付属の語学学校にて、英語だけでなくアメリカの文化や習慣を学ぶ、高千穂生だけに作られたプログラムに参加するものでした。人気の高いプログラムで、選抜試験にて20人ほどの参加者が決められました。


 サンフランシスコから小さなプロペラ機に乗って降り立った小さなアルケータ空港では、学校関係者とホストファミリーから大きな歓迎を受け、素晴らしい 4 週間の幕開けとなりました。空港からの帰り道、ホストファミリーに連れて行ってもらった地元の スーパーのレジであいさつされたにも関わらず、何を言っているかまったく聞き取れず 黙っている私に、ホストファミリーは、『How are you?って聞かれているから、I am good.って言えばいいのよ』と言いました。そこで How are you?が聞き取れなかったことに大きく落胆し、自分に対するスパルタ魂に火がついたのです。4週間中に学んだことをすべて身に着けたいと、毎日遅くまで授業の復習をしていたら、ホストファミリーが心配し、学校に「宿題が多すぎる」と文句を言われてしまいました。


 充実した 4 週間を終えた後、将来は米国で仕事をしたいと漠然と思い始め、英語力上達のため NHK のラジオ英会話を毎日20分こなし続けました。大学卒業後は、日本リース(かつて存在した日本初の総合リース会社で、1998年に経営破綻した日本長期信用銀行の子会社)にて営業職を 2 年経験。その後、米国公認会計士を目指すべく、セントラルワシントン州立大学の会計学部へ編入しました。高千穂での単位を認めてもらえたので、2年後に卒業を果たし、4大監査法人の一社のロサンゼルス支部にて会計士補として働き始めました。カリフォルニア州の会計士の資格を取得し、12年勤めた後、現在の勤務先である、米国における監査法人の監督機関である公開会社会計監査委員会(PCAOB)にて、検査リーダーとして米国内だけでなく、国外でも仕事をこなしています。プライベートでは、10歳と5歳の子育てに大忙しです。


 夏季短期留学プログラム案内のポスターを目にしていなかったら、米国で働いている今の私はいなかったと言っても過言ではありません。どんなやる気に対しても、あなたのやる気を形にするお手伝いをしてくれる高千穂を十分に活用し、充実した大学生活を過ごしてください。

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