2020年度高千穂大学父母の会オンライン父母懇談会(4年生向け)
平素は、高千穂大学父母の会の活動にご理解ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
今年度の父母懇談会は新型コロナウイルス感染の状況を鑑み、オンラインにて開催いたします。
ご挨拶
高千穂大学 父母の会会長 大澤 美貴
秋冷さわやかな季節となりましたが、コロナ禍にあって会員の皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。父母の会会長の大澤でございます。
新型コロナウィルス感染症の影響により、学校は遠隔授業を余儀なくされ、残念ながら一日も学校に行くことができず春学期を終えました。また、秋学期も先が見えず全く予測が付かない状況の中、一部対面での授業が始まるとのことですが、原則、遠隔授業が行われることになっています。
父母の会においても、今年度は全ての行事や活動は中止となり、父母の会会員の皆さまともお会いすることなく、今日を迎えました。父母懇談会は、父母の会最大のイベントであり毎年楽しみにしている方々も多い行事のひとつです。しかし、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、今年度は動画配信によるオンライン開催となり、皆さまとお会いすることが出来ず、大変残念です。どうぞオンライン父母懇談会をご活用いただき、皆さまにとって有意義なひと時になれば幸いです。
コロナと共存する生活様式は不自由ですが、感染防止には十分注意を払い、もう少しの辛抱と信じ、この状況を乗り越えていきましょう。
父母懇談会をゆっくりご覧ください。
高千穂学園 理事長 藤井 耐
高千穂大学父母の会会員の皆様、御健勝にてお過ごしのことと御拝察申し上げます。
予期せぬ事態に遭遇することも生涯の内、何度かはあることかもしれませんが、此の度の新型コロナウイスル感染症及び、予測困難なこの感染症に対応するため、学生の方々の御健康を最優先としつつ、同時に何らかの方法において3密を回避しながらの対面授業の開催を模索する日々が続くということは、私の高千穂大学学生時代、又、昭和50年(1975年)母校に奉職させて頂いた以降今日まで約45年間において初めての経験でございます。このコロナ感染症に対する諸施策の検討は、今後いつまで継続することとなるのか未だ明確な医学的予見も発表されておらず日々模索を重ねております。手探りの中、徐々にではありますが、感染状況を直視しつつ、新たな方向性を見出せますよう検討して参りたいと考えております。御父母の皆様方、学生の方々に対しましては、ただただ心苦しく胸を痛めるばかりでございます。
通常でございましたら4月入学式におきまして高千穂大学の建学の精神(教育理念)、あるいは、歴史等口頭にてお話をさせて頂き、又、新入生の皆様方を「高千穂ファミリー」の一員としてお迎え出来ることへの感謝及び4年間の御成長を心より御祈念させて頂くこと等、お伝えさせて頂けるのですが、それもかなわず既に半年が経過致しました。
さらに、6月には1年生の御父母の皆様方、9月には1・2・3・4年生の御父母の皆様方と学内にて、あるいは地方会場にて「高千穂大学父母の会懇談会」におきまして対面にて様々なお話しをさせて頂けるわけですが、これも又、実施することができなくなりました。私自身平成13年(2001年)学長を拝命させて頂いて以降、今日まで約20年間全ての懇談会に出席させて頂いて参りましたが、残念でなりません。この20年間、数知れず多くの御父母の皆様方とお話をさせて頂き「学生・御父母・大学一体」の高千穂文化を共に醸成させて頂くことができたものと感謝致しております。
このコロナ感染症が収束(終息)致しましたなら、「高千穂大学父母の会」を通じ、御一緒に懇談等させて頂ける機会をお作り頂ければと願っております。
高千穂は創立者川田鐵彌先生の「少人数教育・家族主義(家族主義的教育共同体)」の理念に基づき、現在、117年間の歴史を刻んで参りました。今日、本学に在籍されております全ての学生の方々、そして、私達卒業生は連綿として続くこの川田哲学の継承者でございます。「知を醸成し」、「精神性を高め」、「他者への配慮(優しさ)行動を実践し」、「その時々に付与された社会的役割を真摯に遂行しつつ」月日(年齢)を重ねる過程において「自律的個人として成長すると共に自他共生的社会人として他者との協調的関係性を構築することのできる人間足りうるよう」努力を継続して参りたいと思います。
父母の皆様方におかれましては、大切な御子息・御息女を本学に入学・在籍させて頂いておりますこと、常に感謝申し上げております。当然のことではございますが、私共、学園・大学関係者も精一杯試行錯誤を繰り返しつつも、よりよい勉学環境を御提供できますよう、工夫を重ねて参る所存でございます。努力不足と思われる点も多々あるとは存じますが、どうぞ、今後とも御理解・御協力賜りますよう心よりお願い申し上げます。
以上でございます。
高千穂大学 学長 寺内 一
高千穂大学父母の会の皆様、学長の寺内一でございます。
2020年度の春学期は、父母の会の皆様、とりわけ新入生のご父母の皆様にとりまして、本当に思いもしない春学期になってしまいました。学生の皆さんには、孤独な思いをさせてしまったこと、そしてご父母の皆様には、ご負担、ご心労をおかけしてしまったことに対しまして心よりお詫び申し上げます。
この新型コロナウイルス感染症は、創立117年を迎えた高千穂学園にとっても未曽有のことであり、春学期は暗中模索の中、様々な決断(対応)を迫られることとなりました。緊急事態宣言が解消以降、一部対面授業が実施できる状況を絶えず探っておりましたが、ご承知のように、結局は最後まで遠隔授業で春学期が終わりました。学期末に実施しました春学期の遠隔授業に関する学生授業評価アンケートには延べ人数で約7,700名からの回答が寄せられ、アンケート結果自体は、遠隔授業に対して肯定的な意見が約8割となりました。他方、おひとりお一人の自由記述欄にはさまざまな貴重なご意見をいただきました。それらを、各授業担当者にフィードバックし、秋学期はそうしたご意見を踏まえた授業運営を行うべく、全教員が準備をしておりますのでご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
上記の授業評価アンケート結果だけでなく、春学期の遠隔授業につきましては、さまざまな媒体を通して、学生の皆様はもちろん、ご父母の皆様から、数多くのご意見が寄せられました。その中には、遠隔授業の継続を希望するというものもございましたが、大半は、「早く大学に行って、直接学びたい」、「本当の学園生活を味わいたい」、「人と交流したい」という大学生活の正常化を願う皆様の心からの訴えでした。学生の皆様にとって、大学とは、教授からの講義を受け、専門的な知識を習得する学びの場であることはもちろん、それに加えて、人と交流し、意見を交換し、学問以外のものも含んで学びあっていく出会いと成長の場であるはずです。コロナ禍における遠隔授業の実施は、大学の存在意義を学生の皆様、ご父母の皆様はもちろんのこと、我々教職員が大学の存在意義を改めて問い直す機会となりました。秋学期以降も、皆様からいただいたご意見に対応できるように鋭意努力してまいる所存ですのでよろしくお願い申し上げます。
我々の学びの場である高千穂大学の原点は、1903年に設立された高千穂尋常高等小学校であり、大学自体は1914年の高千穂高等商業学校(高千穂大学の前身)の開設にあります。創始者の川田鐡彌(てつや)先生は、その設立趣意書に「本校の目的は、人格養成を主とし、商業上必要となる高等の教育を施すにあり。」と述べています。このことは、高千穂大学が、設立当時から人格教育を何よりも重視していたことを伝えています。その教育の方針は現在にまで脈々と受け継がれており、100年以上にわたって「人を育てる」という人間教育を実践している大学が高千穂大学であるいえます。
高千穂大学の「人を育てる」という教育理念は、新型コロナウイルス感染症の影響下においても、揺るがぬものでなくてはなりません。高千穂学園は、117年という長い歴史の中で、1923年の関東大震災や2011年の東日本大震災等の大災害を乗り越えてまいりました。2020年度においても新型コロナウイルス感染症は我々に多くの試練を与えておりますが、それらの試練に気概をもって取り組み、教職員一丸となって乗り越えていく所存です。この状況に対応し、乗り越えていくさまざまな取り組みを続けてまいります。
秋学期は、学部が9月19日(土)に、大学院が9月14日(月)に始まります。スタート時こそ、学生の皆様の安全を最優先して、遠隔授業で実施することになりますが、同時に感染拡大の状況を絶えず注視しながら、下記のような段階的な対応を視野に対面授業の実施を進めていく予定です。新型コロナウイルス感染症の学内と1都8県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県)の状況次第ではあることはもちろんですが、それらが好転していると判断した場合には、まずは、第2フェーズとして、10月に「ゼミⅠ」と実践指導が不可欠となる「指導法」関連の教職課程の授業を一部対面形式で土曜日の2時限目と4時限目に実施していく予定でございます。
さらに、第3フェーズとしては、こちらも学内と1都8県での感染状況を慎重に観察しながらの判断にはなりますが、土曜日の3時限目に専門ゼミを、さらに平日の4時限目にも専門ゼミの一部を対面授業形式で開講することを予定しております。また、社会全体が新型コロナウイルス感染症自体沈静化してきたと判断した場合には、さらに制限を取り除いていくことになります。このように、春学期中のすべて遠隔授業実施していた第1フェーズから一歩ずつ進めていく予定です。なお、第2フェーズや第3フェーズとして、一部対面授業が始まったとしても、大学への通学はあくまでも学生の皆様ひとり一人の自主判断とし、遠隔授業を希望する学生の皆様が不利にならないよう、配慮してまいりますので、ご安心ください。
上記のように、この秋学期は遠隔授業と一部対面授業というハイブリッド型の授業が行われていく予定です。すでにお伝えさせていただきましたように遠隔授業の実施は、高千穂大学では初めての取り組みであり、学生の皆様はもちろんですが、教員にとっても未知の体験でした。春学期を通して、教員も学生の皆様に直接話すことができればと何度考えたことでしょう。一方で、遠隔授業というのは今後の教育において必要不可欠な一つの学びの形式となっていくであろうということは、常々指摘されていたことでもあります。文部科学省からの指導(「Society 5.0」)もあり、高千穂大学でも、この2020年度からどのような遠隔授業が可能か検討を始めることになっておりました。今回の新型コロナウイルス感染症の影響による遠隔授業の実施は、極めて前倒し的に、新しい学びの形式が実施の段階に入ったととらえることできます。対面授業と遠隔授業のハイブリッド型という教育方法は、今後の高等教育を推進していく強力なツールとなることが予想されます。高千穂大学では、新型コロナウイルス感染症の終息後も、これらの教育方式の意義と可能性をきちんとした形にしていく取り組みを進めていく予定です。より充実したハイブリッド型授業方式(仮称)を構築し、実践していくには、学生の皆様の積極的な授業参加、フィードバック、教員との協同作業が不可欠となります。専門的な知識を学ぶとともに、人と人が交流し、成長し合う学びの場として、より充実した大学教育のあり方を今後も積極的に探っていきたいと思います。
最後に、大学教育のもう一つの大きな柱に課外活動について、お伝えさせていただきます。春学期はすべての課外活動を禁止しましたが、秋学期からは学生の皆様の健康で安全であることを最優先としつつ、順次活動を再開させるための準備を進めております。具体的には、大学で定めた「2020年度秋学期課外活動再開に向けた注意事項」を基本として、各クラブ・団体ごとに、それぞれが所属している連盟のガイドラインを参考にして、独自のガイドラインを作成し、それを学生委員会・学生課で確認の上、最終的には学長である私が許可をした組織から課外活動を再開できるように準備を進めているところでございます。本学で定めた「2020年度秋学期課外活動再開に向けた注意事項」は、学生の皆様の安全を最優先して作成しております関係上、非常に厳しい条件を課しておりますが、決して完全なものではございません。しかしながら、学生の課外活動をできるだけ早く再開していくことが大学として重要であるという認識のもとで決断させていただきました。もちろん、安全面を最優先とし、十分な注意をしながら活動の再開を目指していきますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
秋学期は、まだまだ、先が見えない中での出だしとなります。ご父母の皆様には様々な意見やご希望があると存じますが、学生の皆様の安全を第一に考え、「人を育てる」という高千穂大学の教育の実現に教職員一丸となってまいりますので、ご父母の皆様のご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。
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