2025年新年のご挨拶 藤井理事長
迎春「高千穂学園再建60周年」
新年おめでとうございます。本年も園児・学生をはじめ学園関係者全ての皆様方にとり、安寧の1年でありますよう心より御祈念申し上げます。
本年は高千穂学園創立122周年にあたります。我が国私学における伝統校の1つであることをうかがえるのではないでしょうか。
特に、学生の皆様はこの連綿として続く本学の使命・目的を継承する者として一層の誇りと責任感を醸成して頂けるようお願い申し上げます。創立者の説かれる建学の精神・教育理念である「学風の指針」と「学風の目標」は私たちに本学学生としての行動原理を御呈示されると同時に人間として生命有限の人生を歩むうえでの行動原理を指し示されているとも言えるものです。私達人間は人それぞれ程度の差こそあれ、また意識しているか、否かはともかくとして将来への希望と同時に、日々、精神的・心理的苦悩・不安等を抱えつつ、かつ闘いつつ「今」を生き、「今」を繰り返し、そして、「歳月」を積み重ねていくことになります。
学生の皆様も現在本学学生として、また青年期を生きる者として、あるいは、御家庭での長男・次男、長女・次女等として、様々な苦悩・不安等抱えつつ、かつ闘いつつ「今」を歩まれているものと思います。疲れることもあるでしょう。時には、逃避したいと思われることもあるでしょう。しかし、約80年間という生命有限の人生、「半歩」の歩みを継続して下さい。「努力の継続性」による「歳月の積み重ね」が、「人間としての成長」を育み、徐々にではあるかも知れませんが精神的・心理的に強い逞しさを醸成されていくものと思います。「今」を「真摯に生きること」の大切さを看過しないで下さい。
本学園創立者川田鐵彌先生による「学風の指針」と「学風の目標」を常に私達の日常生活における行動原理として捉えて頂きたいと思います。2025(令和7)年、新年を迎えるにあたり、改めて川田哲学を見つめて参りたいものです。大学(教育機関)の評価は、学生及び卒業生により決まります。すばらしい学生として成長されますよう期待しております。
尚、本年度は1959(昭和34)年、学園創立者川田鐵彌先生御逝去後、一時の混乱期を経て、1965(昭和40)年、小池厚之助元理事長をはじめとする同窓生有志による学園再建以後60年となります。
学園創立者川田鐵彌先生を第一の井戸を掘られた偉人とするなら、枯渇しかけた井戸に新たな再建の水を注いで頂いた小池厚之助元理事長は、第二の偉人として感謝申し上げたい気持ちでございます。学園関係者一同改めて御確認頂きたいと思います。
それでは、本年もよろしくお願い申し上げます。