高千穂オピニオン(経営学部)
「お勉強」と「勉強」
皆さん、「お勉強」をしていますか、「勉強」をしていますか。
おそらく、皆さんの大部分は、「お勉強」をしているのではないでしょうか。
小学校以来、今日にいたるまで、授業を「サボらずにまじめに」出席し、
先生の講義に耳をそばだてて、注意深く聞き、丁寧にノートを取り、試験のときは、
一夜漬けではなく、計画をたてて試験対策を行い、試験では、一生懸命解答し、
試験が終わると、もう2度とその科目の内容を勉強していないのではないでしょうか。
このような勉強の仕方を、私は「お勉強」と定義します。
では、「勉強」の定義は何でしょうか。
私は、「体で理解する(すなわち、自分のものにする、マスターする)」ことだと考えます。
何事も、「体で理解する」ことは、大変難しく、単なる「お勉強」では、「体で理解する」ことは不可能です。
では、「体で理解する」には、どうしたらよいのでしょうか。
習った内容を、具体的事例に当てはめて考えてみて(コンピュータを使ってもよい)、理解できない箇所をもう一度教科書・参考書・ノートの該当ページを開いて、勉強し直す(フィードバックする)ことが必要であると考えます。
おそらく、皆さんは、自転車に乗れるのではないでしょうか。
小さい頃、やっと自転車に乗れるようになったときの感激は生涯忘れないと思います。
一回、自転車に乗れるようになると、原則一生涯自転車に乗ることができます。
これが、「体で理解する」という意味です。
「勉強」とは、ざるで水をすくうようなものです。
ざるの目を小さくすればするほど、ざるからこぼれ落ちる水の量は少なくなります。
一生涯かかって、このざるの目を小さくする不断の努力を怠らないことが肝要です。
教員紹介
大学院経営学研究科・経営学部
鈴木 一成教授
大 学:コンピュータ概論、マルチメディア、情報ネットワーク、専門ゼミ
大学院:情報システム特殊研究、情報システム研究指導、情報システム特講、情報システム演習
経営学部 カリキュラム紹介:
https://www.takachiho.jp/admission/faculty/business_administration.html
取材・撮影などはこちらから(担当/総務課):
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