キャンパス情報

本学所蔵稀覯書

ブランキ「商業・産業史要説」パリ 1826年 初版

  • Blanqui, Jerome-Adolphe (1798-1854)
    Resume de l'histoire du commerce et de l'industrie.
    Paris: Lecointe et Durey, 1826. (4), x, (2) table, 264p., 14cm.
  • 19世紀フランスを代表する経済学者の一人、アドルフ・ブランキによる最初の経済史研究。弟ルイ・オーギュストが革命家として活躍したのとは対照的に、兄はジャン・パティスト・セイの後任として長くコンセルヴァトワールで教鞭をふるい、また自由貿易論者として当時の経済政策に大きな影響を及ぼすなど、経済学界の重鎮として認められていました。本書は彼のごく初期の著作であり、商業学校の産業経済学教授に就任した翌年に刊行されている。
ブリュワート「利子・年金表」ロンドン 1783年 初版

  • Blewert, William.
    Tables, formed on a new and easy principle, for calculating the value of stocks and annuities, and for a ready dispatch of business in the public funds.
    London: Printed for the author, and sold by James Buckland, 1783. 409p., 14cm.
  • イングランド銀行員であったブリュワートの手になるこの利子表は、特に投資家を対象として編集されており、より有効な投資のための利子計算が本書によって容易に行うことが出来ると著者は説明しています。本書が刊行された1783年には、小ピットが政権の座についた年であり、アメリカ独立戦争で疲弊した財政を再建すべく、経済機構の大改革に着手しています。本書はこの当時の経済活動の一端を伺う文献として興味深い。
カンティロン「商業の本質」ロンドン 1755年 初版

  • Cantillon, Richard (c.1680-1734)
    Essai sur la nature du commerce en general / traduit de l’anglois
    A Londres: Fletcher Gyles, 1755. 430p., table, vi., 18 cm.
  • 奥付はロンドン刊とあるが実際にはパリで出版された。アダム・スミスの『国富論』(1776)以前の経済学書としては最も体系的なものの一つである。第一編は主として価値・価格論、第二編は貨幣・利子論、第三編は外国貿易・為替論の三編から構成されている。
    邦訳:
    津田内匠訳『商業試論』名古屋大学出版会1992年
    戸田正雄訳『商業論』日本評論社1943年
チャーマーズ「政治経済学について」グラスゴウ 1832年 初版

  • Chalmers, Thomas (1780-1847)
    On political economy, in connexion with the moral state and moral prospects of society.
    Glasgow: Printed for William Collins, et al., 1832. viii, 566p., 23 cm.
  • トマス・チャーマーズの主著。当時エディンバラ大学神学教授であったチャーマーズは、マルサスの経済理論の継承者として知られ、古典派経済学のなかで興味深い位置を占めていた。その収穫逓減の法則、人口論、地代論などにそれぞれ特徴的なものがあり、特に重農主義的な色彩を帯びた地代論は有名である。土地差益が地代の原因であると看做するリカードウを批判し、土地生産物の価格とその生産費、すなわち労賃ならびに利潤との差が地代の原因であるとし、鋭く対立した。
ドラッカー「変貌する産業社会」ロンドン 1959年

  • Drucker, Peter F. (1909- )
    The landmarks of tomorrow.
    London: Heinemann, 1959. xi, 204p., 22cm.
  • 米国クレアモント大学院大学教授。「マネジメントの父」とも呼ばれる経営者の第一人者。1909年ウィーンに生まれる。ロンドンで保険会社のエコノミストなどを経験した後、渡米し1950年よりニューヨーク大学教授に就任する。本書でドラッカーは冷戦に対する見方を鮮明にして「共産主義は悪である。人の嫉妬心や憎悪という罪を原動力にしているからだ」と述べている。実践的なドラッカーマネジメントを心棒する多くの日本経営者から支持され、我国においても最も著名な経営学者の一人である。
    邦訳:
    現代経営研究会訳『変貌する産業社会』ダイヤモンド社1959年
デュタン「経済哲学の擁護」パリ 1837年 初版

  • Dutens, Joseph-Michel
    Defense de philosophie de l'economie politique centre les attaques dont cet ouvrage a ete l’objet dans les numeros de janvier et mars 1836 de la Bibliotheque Universelle de Geneve: suivi de notes sur diverses questions de cette science.
    Paris: Librairie de J. P., Aillaud1, 1837. 1st ed. 140p., 22 cm.
フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」ベルリン 1808年 初版

  • Fichte, Johann Gottlieb (1762-1814)
    Reden an die deutsche Nation.
    Berlin: Realbuchhandlung, 1808. 490p., 18 cm.
  • ドイツ観念論の代表的哲学者。1799年イエナ大学を追われるようにして辞めたフィヒテはシュレーゲル兄弟、シュライエルマッハーらのロマン派の文人たちと交流を深める中で、次第に新たなドイツ人としての深い自覚に入っていった。当時のプロシアはナポレオン軍の支配下であったが、フィヒテはフランス軍靴高まる中で1807-1809年にかけてベルリン学士院講堂において14回に渡る連続講演を行った。この講演をまとめたのが本書である。フィヒテはその講演の中で「ドイツはドイツの教育を抜本的に変革する必要があり、その教育とは国民の教育であり、ドイツのための教育計画とその哲学である」と訴え敗北のプロシア国民を大いに励まし勇気づけた。1810年には新ベルリン大学総長に選ばれ、ドイツ教育に大きな影響を与えた。
フリードマン「貨幣安定計画」ニューヨーク 1959年 初版

  • Friedman, Milton (1912-)
    A program for monetary stability.
    (The Millar Lectures ; No. 3)
    New York: FordhamUniversity Press, 1959. x, 110p., 24cm.
  • シカゴ学派の経済学者で「構造改革論」をジョージ・スティグラーと共に展開。レーガン、サッチャー、中曽根等の経済政策プログラム(特に銀行法の規則の取り扱い手法)の中に取り入れられたことはよく知られている。戦後の最も有名な経済学者の一人である。
    邦訳:
    三宅武雄訳『貨幣の安定をめざして』ダイアモンド社1963年
ガードナー「古代貨幣鋳造の歴史」オックスフォード 1918年

  • Gardner, Percy
    A history of ancient coinage, 700-300 B.C.
    Oxford: Clarendon Press, 1918. xvi, 463p., 23cm.
ハイエク「個人主義と経済秩序」ロンドン 1949年

  • Hayek, Friedrich A. (1899-1992)
    Individualism and economic order.
    London: Routledge & Kegan Pau, 1949. vii, 271p., 22cm.
  • ウィーン学派の後継者。ヴィクセル体系を継いで独自の景気理論を展開し、ミーゼスと共に徹底した自由主義論者として知られている。ノーベル経済学賞受賞。本書(10.)は「真の個人主義と偽りの個人主義」など、自由主義哲学論のみならず、情報理論、知識論など現代最先端の理論の先駆をなした論考を収録したハイエクの代表的論考である。
    邦訳:
    嘉治元郎、嘉治佐代訳『個人主義と経済政策』春秋社 1997年(ハイエク全集3)

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